趣味

はらこめし研究所 (うまい時期の はらこ飯の作り方)

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日本一美味い はらこ飯レシピ!

3年前に色々工夫して作ったら、行列店に負けない美味い、はらこ飯が出来たので、そのレシピを記載致します。

そもそも、はらこ飯は宮城県の県南(海側)の昔からの郷土料理です。実際 私も40年前に亘理の一般家庭に仕事でお邪魔した時に御馳走になりました。

見た目、イクラ丼の様に見えますが 市販の醤油づけイクラと違うし、ご飯は鮭味の醤油ご飯です。

はじめに

そもそも自分で作ろうとした理由

昔 世間の評判を聞いて。

ある店のはらこ飯は亘理町で一番美味いので是非食べてみて下さい。と30年前にJA亘理店の親しい友達から教えられ、昼時間を外して混まない時間に行きました。

住所は、荒浜の加藤屋という いわゆる大衆食堂的な小さい店です。残念な事に東日本大震災で店が流されてしまい今は有りません。

数年して同じ味を求めて色々な店に行きましたが、同じはらこ飯は何処にも有りません。どうしても あの味が忘れられなく、無いなら自分で作るしか無いと思い 挑戦することに しました。

料理人でもない私が30年前の味を思い出して作るのは簡単では有りません。しかし食べたいです。

妻も当時の加藤屋のはらこ飯を気に入ってました。

他の店と何処が違うか?

答えはイクラの処理です。

通常、イクラは噛むと潰れて 中の液体成分が出て来ます。もしかすると、生物(なまもの)が嫌いな人には 苦手な人も居ると思います。

ここのイクラは液体でなくジェルに近い感じで生臭く有りません。おそらく生物(なまもの)が嫌いな人でも食べられると思います。

はじめの頃は、もしかして、古いイクラを加工したのではと疑りましたが、厨房を覗いたら向かえの川で取れたばかりの鮭が かごの中で暴れて居ました。

ご飯は、微妙におこげが混じっている焦げた醤油味の美味しい御飯でした。

話はこの辺にして本題に入ります。

作る前の心構え

完成までの合計時間

12時間(普通の美味しさにするのなら最低2時間です。)

予算

4人分とした場合5,000円〜(店で食べたら10,000円なので、ほぼ半額?)

備品

お湯の温度を計る温度計、蓋付きガラスボトル400ml位の物、300cc位の計量カップ

作れる時期

9月末〜11月(生イクラの販売している期間)生イクラとは味付けしていない、鮭の腹から取ったばかりの新鮮な卵です。

準備品

品名と参考価格

品名価格(10月)備考
生いくら(184g)2,000円 イクラを解すのに技術&目の荒い網が必要、初めての場合は買った店でイクラに解して貰った方が安心です。
生秋鮭(切身)1,100円半身の物もありますが、切り身の方が楽に調理出来ます。塩鮭と間違わない様にして下さい。
タレ700円下記で詳しく説明致します。( だい久製麺製 はらこめしのつゆ )
乾燥昆布500円天然のだしを重視
煮干し700円決して茹でないで水で12時間漬けておく(重要)
乾燥椎茸400円初の試みです。

主な物は これくらいです。

それでは、開始致します。

①椎茸、昆布、煮干しを2リットル位の水に漬けて置く。

約12時間は何もしないで放置して下さい。

②生筋子からバラしてイクラにします。丁寧に薄皮から剥がしても、イクラが いくらか潰れますが気にしないで下さい。温度は60度ぐらいが良いと思います。

10回ぐらい水を交換して剥がれた薄皮を取り除きます。大きい皮は手で取って下さい。

多少、皮が残って居ても大丈夫です。この時点でイクラは見た目良くありませんが、タレ付けにすれば普通のイクラになります。

③生鮭を食べやすい大きさにして行きます。私の場合、小骨を取るのが面倒なので骨の無い所のみ使います。(骨の部分はワンちゃんにあげます。)

鮭の切身のサイズですが、薄く切ると一般の食堂と同じになるので、豪快な大きさにした方が食べた時 満足できます。

④残りの鮭の皮と骨はタレと(12時間漬けておいたダシ)と一緒に煮込みます。

(だい久製麺製 はらこめしのつゆ1袋(80g)とダシ(200ml))

⑤上記の汁を金属の 網の目のこまいザルに開けて綺麗な汁に、こします。

この汁にイクラを入れて数時間 冷蔵庫に入れて汁を染み込ませます。

⑥イクラに味が染み込む間、御飯の作業に取り掛かります。理想は もち米1合 新米2合6時間以上水に漬けたものですが、(普通米3合でも可能です)大人3人分の量になります。

米は水が透明になるまで20回位 砥いで下さい。最後に全ての水を切ります。イクラに入れて余った汁を600ml(もし、足らない時ははらこめしのたれを2倍に薄めた物を加えて下さい)と合わせて これも数時間置いても良いし、時間がなければ30分位で炊飯器のスイッチを入れても構いません。

今回、私は遠赤外線を利用して飯ごうで炭火で作りました。

もし、計量カップが無い場合は米と同じ量の汁を入れても大丈夫です。

⑦炊飯器のスイッチが切れたら、御飯をほぐし 余計な水分を逃して多少パラパラになるようにして器に盛り付けてその上に鮭とイクラを並べて下さい。

鮭とイクラと御飯を混ぜても良いですが、イクラが潰れるので注意してく下さい。

お疲れ様でした。

時間を掛けないで作りたい人は

㈱だい久製麺様の はらこめしのつゆ の裏面を参考にして頂ければ、普通に美味しく出来上がります。

次回(1年後)、掲載する時までにつゆの研究もしたいと思います。

味的に素材を活かした薄味に仕上げていますので、濃い味がお好みの方はタレを2倍にして下さい。

次回予告

1 メインで有るイクラ加工 専用サイト(複数のタレを使い、イクラの寝かせる時間を変えて最高の物を作ります。)

2 タレの研究(あらゆる調味料の組み合わせを作り、黄金比率を考えます。)

3 最適な御飯を作る(電気、ガス、薪、炭)&タレの割合を研究します。)

なにか、良い御指導が有れば下記までメールお願い致します。

oosaki2230@au.com

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ブログ タヌキ
60歳 男性 既婚、子供2人です。東北育ち。